文字は見るだけのものじゃない、自分で作ってしまってもいいのです。「もじ急行」では、それぞれの駅をテーマにオリジナルの「駅名ロゴ」を制作。第1弾は関東有数のリゾート地、新逗子駅を起点に羽田空港国際線・国内線ターミナル駅までを結ぶ京急電鉄のエアポート急行。八景島シーパラダイスへの玄関口、金沢八景駅や、横浜駅、京急川崎駅などエアポート急行の停車駅を「誰に頼まれたわけでもなく」すべてロゴ化。ドレミファインバーターの愛称で親しまれている新1000形(1033編成)の先頭車両に小型カメラを設置し、新逗子駅からスイッチバックを行う京急蒲田駅までの約50分間、すれ違う「レアな車両」も必見な沿線の車窓とともに「文字」と「音」をお楽しみください。もちろん文字を「作る」だけではなく「見る」ことも忘れてはいません。新1000形の車両で使われている書体を、快特の待ち合わせ中にサクッとご紹介。これで待ち合わせ時間も退屈知らずですね。ちょっとだけ映画のような柔らかい風合いの映像とともに、世界にひとつだけの「駅名ロゴ」を自分なりに作って楽しむ、新たな「もじ鉄」の世界へようこそ。ただし「ネタ切れ」はご愛嬌。

隣接する米軍池子住宅から星条旗をデザイン。欧風の駅舎とは別に米軍関係者専用の改札口も存在し国際的な雰囲気を漂わせている神武寺駅も、2006年までは木造の小さな駅舎だったこと、覚えていますか。

横浜を代表するテーマパーク「横浜八景島シーパライス」の玄関口ともなっている金沢八景駅は、シーパラ内にあるアクアミュージアムのサメをデザイン。かつて人気を誇ったテレビ番組「マネーの虎」風に言うならば「無類の水族館好き」である筆者は、学生時代にどうしても八景島の水族館でアルバイトをしたく採用情報をチェックも、誤って遊園地スタッフの求人に応募をしてしまい、ジェットコースターで「行ってらっしゃーい!」と手を振っていた経験があります。

現在は「井土ヶ谷」と表記するものの、かつては町名を「井戸谷」と表記し、井戸を中心に集落が形成されていた井土ヶ谷駅周辺の歴史を顧み、井戸のマーク(地図記号)をデザイン。駅前にはマンションが立ち並び首都圏のベッドタウンともなっている同駅は、2010年のダイヤ改正によりエアポート急行が停車する優等停車駅へと格上げされました。ちなみに電車が見える焼肉屋として京急ファンに人気であった安楽亭井土ヶ谷店は2008年に閉店してしまったようです...。

金沢八景駅の「横浜八景島シーパラダイス」、金沢文庫駅の「県立金沢文庫」、横浜駅の「みなとみらい」など近隣にランドマークが存在する駅のロゴ化は容易ながら、いったいなにをモチーフにしたらいいのだろうと迷わざるを得ない駅第一位に輝く仲木戸駅。試行錯誤の末、JR東神奈川駅と仲木戸駅を結ぶペデストリアンデッキ(連絡デッキ)をテーマにするというウルトラC。そんなネタ切れ感を払拭するべく電車アイコンに凝るも、小さくてよく見えないデザインの敗北。

鶴見と言えば「横浜鶴見沖縄ストリート」。沖縄が好きで沖縄のことばかりを考えてしまう通称沖縄病の方は、一度は鶴見へと足を運んだことがあるものでしょう。沖縄物産センターなど内地にいながら沖縄を味わえるこの地は、まさに沖縄病患者にとっての楽園。一般的に有名なシーサーでもゴーヤーでもなく、鶴見の「見」に沖縄伝統の織物「ミンサー」柄を挿入する少しマニアックなデザインは、筆者が沖縄病をこじらせて2年ほど沖縄に住んでいた名残、でしょうか。