オタクにやさしい鉄道

「京阪のる人、おけいはん」のTVCMで、関西圏だけでなく関東でもその名を広めた京阪電気鉄道。大阪府から京都府にかけての本線系統と、京都府から滋賀県にかけての大津線(京津線・石山坂本線)の大きく2つからなる路線網は、沿線住民の足としてだけではなく日本を代表する観光名所、京都の鴨川や祇園、清水寺に、外国人観光客に大人気の伏見稲荷、国宝にも登録された石清水八幡宮、そして滋賀県は琵琶湖や比叡山など多くの観光名所を抱える賑わいのある鉄道です。

京阪電車の花形、8000系。2階建て車両付きの2扉クロスシート車という豪華仕様でありながら、一部時間帯には普通列車の運用もこなす。特急運用時に掲げられる前面の特急マーク(鳩マーク)は京阪特急伝統の紋章だ。

特別料金不要の2階建て車両や車内にテレビモニターを設置した「テレビカー」(現在は廃止)、製造から50年以上経った今もなお現役で走りつづける車両に、路面電車、登山電車、地下鉄(しかもATO)の一人三役をこなす青島幸男もビックリの「なんでもやってしまう車両」と鉄道ファンなら誰しもが興味を惹かれてしまう「おけいはん」も、近年では人気アニメとのコラボによって駅にキャラクターの等身大パネルを設置したり、副標(ヘッドマーク)を掲出したりと、鉄道以外のオタクたちにとっても目を離せない存在に。

 

思い返せば筆者が元々好きであった京阪に「さらなる特別な視線」を注ぎ込んだのも、沿線の伏見稲荷を舞台にしたアニメ「いなり、こんこん、恋いろは。」にハマって以降。いわゆる聖地巡礼をする中で京阪の知られざる魅力にどんどん引きこまれてしまう策略に、まんまと乗ってしまった人物のひとりであります。

なお「俺の嫁」はシーズンごとに変わる模様。

日本人だけではなく多くの外国人観光客で賑わう伏見稲荷駅。プラットホームも「稲荷仕様」の装飾がなされ、駅に降り立った瞬間から伏見稲荷を感じ取れるその体験は、まるで星野リゾートのおもてなしのよう?

そんな「えきもじの見索」第2回は京阪電鉄...、いや、ここでは親しみを込めて「京阪電車」の濃紺のデザインが特徴的なサインシステム「えきもじ」を見て行きましょう。なお今回は本線系統のみです。大津線はまた改めてご紹介できればと思っておりますが、ものたりないと思ったそこのあなた。特に関東在住の京阪ファンのみなさんには最後にとっておきの情報を用意しておりますので、ぜひ最後までご覧いただければうれしいです。と自らハードルを上げてみるのです。

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文・写真 _ 石川祐基 | 公開日 _ 2016.07.29

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えきもじの見索

京成電鉄編

えきもじの見索

京急電鉄編

擬もじ化フォント

GINZA_01

えきもじの見索

東急電鉄編

考察内容はもじ急行の見解に基づくものであり、実際と異なる場合がございます。また記載されている情報は特記事項を除き取材当時のものであり、現状と異なる場合がございます。

01 | まえがき

オタクにやさしい鉄道

02 | 駅名標のお話

デザイン性と実用性

03 | 景観条例のお話

白か紺かハッキリしたいんです!

04 | 駅名標のお話

匠の本領発揮

05 | 駅名標のお話

些細なことでもしっかりと

06 | 駅名標のお話

教えて! おけいはん先生

07 | 番線標と案内標のお話

こんな男とは付き合いたくない?

08 | 案内標のお話

驚き、桃の木、萱島の木

09 | おまけのお話

東京でおけいはん

10 | あとがき

編集後記