驚き、桃の木、萱島の木

つづいては駅名標、番線標以外の色とりどりなサインシステムをザザッとかけ足でご紹介します。まずはきっぷうりばです。

書体はこれまでと同じですので省略することにしまして、ここではカラーに注目したいと思います。こちらのきっぷうりばはグリーン、そして。

有人窓口(駅事務室)、通称「けいはんインフォステーション」はレッドと、用途に合わせてカラーが違いますね。もちろんほかの鉄道会社でも見られる一般的な方法なのですが、その中でも京阪電車はより細かく色分けが設定されているのです。有人窓口にさえ専用のカラーがあるのですから、その細かさが分かると思います。

こちらの場合は自社線は濃紺、他社線は青みがかったグレーと、ほかの鉄道会社では自社線と同一のカラーにしがち、もしくは出口と同様にイエロー地を敷いてしまいそうなサインに関しても細かな設定があり、関心させられるばかり。(一部例外あり)

ご覧ください。美しいですね、見事な色分けです。ここまで徹底している鉄道会社はそうそう見当たりません。もう見ているだけで強敵を目の前にした孫悟空のごとく、オラ、ワクワクすっぞ。です。もちろんこれだけではなく。

待合室はブラウン、その他各種注意喚起はホワイトがベースになっています。しかも、すべてのサインにストライプが敷いてあって見事な統一美なのです。ここまでくると公共交通機関というよりも美術館に近くなってきました。そんな京阪美術館には看板類のサインだけではなく、こんなところにも細かなこだわりがチラホラ。

なんと自販機です。側面の「Drinks」をご覧ください。オレンジ色に色分けされているだけでなく、書体も各種サイン類で使用されているFrutigerが使われているのです。まさか鉄道関連以外のものまで書体が統一されているとは、驚き桃の木萱島の木です。最高です。最高でーす。ハァ、あまりの驚きに叫びすぎたせいか喉がカラカラです。お茶でも買って喉を潤しましょう。飲み終わりましたか? それではペットボトルを捨てましょう。

ちょっ、もう勘弁してください。ゴミ箱にまで新ゴとFrutigerが使われているだなんて感動です。そんな一日のFrutiger許容量を越えてしまいそうな勢いに、沿線でアパート探しをしたくなる東京都民の筆者ですが、最後にトドメの一発を。

「自販機もFrutiger! ゴミ箱もFrutiger! 時計もFrutiger! 三方よしや!」

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文・写真 _ 石川祐基 | 公開日 _ 2016.07.29

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