ジカンですよ

百聞は一見にしかず。まずは西船駅と成田駅の駅名標の自駅表記部分を見比べてみます。書体や基本的なデザインは同一ですが、なにかが異なりますね。

「西船」は「成田」に比べて文字と文字の間隔、いわゆる字間と呼ばれるものが広く、逆に「成田」は「西船」に比べて狭いです。そう、京成ファンの間でも話題となっているのがこの駅名標の字間問題。制作・設置時期の違いによって生まれたであろうこの差異ですが、例として取り上げたように字間が広いデザインと狭いデザインの2つのパターンが存在...、するかと思いきやクリビツテンギョウ摩訶不思議アドベンチャー、字間が広いようで若干狭いデザイン、そして字間が狭いようで若干広いデザインもあるのです。

違い、分かりますか。「西船」に比べて「実籾」は字間が若干狭く、「成田」に比べて「千葉」は若干広く取られていますね。ただし4駅ともそれぞれの文字(漢字)が異なるため、パッと見で分かりにくい印象です。ということで実際にどのていどの差があるのか「京成」の2文字で4駅それぞれの字間を並べて比較してみましょう。

このように同じ文字で並べて見ると一目瞭然ですね。そしてこれらの字間の違いは「西船」や「実籾」に「千葉」「成田」などといった2文字駅だけでなく3文字駅や4文字駅、そして5文字駅の場合にも該当します。つづいては3文字駅の差異を見比べてみましょう。

これで論文を書きたいぞ。

字間が広いデザインと狭いデザインがありますね。次に4文字駅の比較です。

字数が多くなったため、字間の広いデザインでも2文字駅、3文字駅と比べてだいぶ狭くなりましたがそれでも判別可能な差異が見られます。それではさらに字数の多い5文字駅の場合はどのていど字間が異なるのでしょう。

微妙な違いではありますが「船橋競馬場」に比べ「堀切菖蒲園」の字間が若干狭いことが分かりますか。そしてどうですか、この観察眼。ふだんのSNSでは「生まれ変わったらアイドルになりたい」とか「百合は美しい」などと投稿しては仕事の話など1割にも満たず、働いていない疑惑さえかけられる筆者ではありますが、これでも本業は自称グラフィックデザイナー。ことさら字間、字詰めに関しては人一倍気になってしまう性格ゆえ、電車に乗って車窓を眺めているだけでも「字間を詰めたい」だの「広く取りたい」だのとモヤモヤしてしまう日常。そんな性格の者にとって京成線は最高の観察場所なのです。

 

いつもはヘラヘラしているのに文字にうるさい。これがギャップ萌えというやつですか。モテますかね。自堕落な日々を送るバンドマンでも楽器を手にすると一気に輝いて見えますが、冴えない日々を送る筆者も文字を見ることで...。バンギャならぬモジギャはいないのでしょうか。駅で出待ちも大歓迎なのですが。

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文・写真 _ 石川祐基 | 公開日 _ 2017.03.30

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