DINは薔薇より美しい

「乾杯」を歌い出すまでの長渕剛のごとく話が長くなってしまいましたが、もう少しだけお付き合いください。つづいては駅構内のさまざまな案内標を見索です。

いやぁ、美しいです。DIN好きならば一度は訪れてみたいフォント観光地、押上駅ののりば案内です。みなさん、東京へ来て見るべきものは浅草よりもスカイツリーよりも押上駅構内のDINですよ。

 

興奮のあまりディンディンがディンディンです。

 

あぁ、これで多くの女性ユーザーの方が離れてしまいますね...。なんて失言をしてしまったのでしょう。押上から半蔵門線に乗って錦糸町へ行ってまいります...。

さ、気を取り直してTimetableです。もちろんDIN。そしてこのTimetableのどこがすごいかって、英字表記のみであること。「時刻表 Timetable」ではなく「Timetable」のみ。潔いです。そして美しいです。日本的な駅構内の背景を海外のターミナルに変えれば、まるでDINの生まれ故郷であるドイツにいるような雰囲気が味わえそうではありませんか? ならば京成の時刻表をドイツへ持って行ってしまいましょう。

写真 _ ShutterStock

かっこいいですねぇ。海外へ行く前から海外気分を味わえる空港アクセス鉄道は、日本中どこを探しても京成線ぐらいしか見当たりません。左側に停車中の赤い列車もだんだんと京急の車に見えてきました。フランクフルト発三崎口行き、ロマンが広がります。

やっつけ合成がヒドすぎる...。

つづいてはホーム上にある案内標「Guide on stops & Timetable」です。こちらも英字表記のみ。さりげなく記された筆記体のKeiseiロゴも素敵です。このように文字を打っただけでもオシャレに見えてしまうのはDINという書体が持つ力でしょうか。

最前部案内標もおなじみのイワタUDゴシックとDINが用いられたデザインですが、両数を表す数字部分と英字表記がDINではなくイワタUDゴシックの従属欧文で記されている案内標も存在します。DIN好きとしては従属欧文が用いられた案内標もDINに変換してしまいたくなるところ。欲を言えば「6」をもう少し拡大し、欧文と和文のサイズバランスを調整したくなってしまいますが、大量の制作物をこなさなくてはならないサインデザインでそのようなことをやり始めたらキリがないですね。

次に乗車位置案内ですが、こちらは英字表記に「Cars〜」と「〜car Train Boarding Point」の2パターンがあります。どうやら前者は初期のもので、最近になって貼り付けられたものは後者である模様。英字にならって中韓表記もそれぞれ異なります。

さて、いろいろなものを見すぎてだいぶ疲れてきましたので、そろそろ出口へとまいりましょう。新旧出口案内標の比較です。新デザインの案内標はシンプルなイエロー地ですが、旧デザインは天地中央にイエローの太帯を配した独特のデザイン。矢印を囲うブルーの四角は番線標ののりば番号部分とで統一が図られていますね。

それでは最後に千原線千葉寺駅で発見した旧千葉急行時代のものと思われるレアな出口案内標です。「出口」と表記されている部分のみをイエローで囲う方法は東急電鉄の出口案内標と同様のデサイン。丸みを帯びた矢印もかわいらしいです。

 

ちなみに現在の千葉寺駅は1面1線の単線駅ですが、将来の複線化に備えて2面2線の準備工事がなされています。千原線が延伸・複線化される日はやってくるのでしょうか。地名好きの筆者としては延伸予定であった「海士有木(あまありき)」という駅名に大いなる魅力を感じるので、延伸・複線化、そして「海士有木行き」の誕生を待ち望むばかりです。採算は別として...。そして海士有木延伸の暁には「アマーリキー」というゆるキャラを作って盛り上げたいですね。「アマーリキー」というゆるキャラを作って盛り上げたいですね。聞こえていますか...。ゆるキャラ仕事お待ちしております...。

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文・写真 _ 石川祐基 | 公開日 _ 2017.03.30

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