細かいとこまで調べるZ!

駅名標右端に記された「ふじみ野駅」の表記に使われている書体は小塚ゴシック。制作者である小塚昌彦さんの名前から命名されたこの書体は、Adobe製品に付属しているだけでなく、Illustrator起動時のデフォルトフォントとして設定されているためか、昨今多くの場面で見ることができます。

この小塚ゴシック、ウェイト(文字の太さ)がELからHまで6種類と豊富なものの仮名を中心に若干クセのある造形をしており、使い方によっては良くも悪くも変化するため、扱いに慎重にならざるを得ない書体ではありますが、そのほかの特徴としては従属欧文にMyriadを採用していること。「えきもじの見索」東急電鉄編でも紹介した東急線の駅番号に使われている書体ですね。ちなみに鉄道のサインシステムでおなじみのFrutigerは2017年1月にリリースされた、たづがね角ゴシックが従属欧文として採用しています。

「Momoclo Station」の英字表記も小塚ゴシック(Myriad)を使用。なお、小塚ゴシックの欧文かMyriadかを見分けるには困難を極めますが、ここでは小塚ゴシックの欧文として紹介させていただきます。

 

ちなみに小塚ゴシックの欧文とMyriadの見分け方を道路に例えて言うならば、標識をすべて取り外した状態の伊勢湾岸道における高速自動車国道と一般有料道路の差と言ったところでしょうか。例えにしてはずいぶんとニッチな分野ですが、とにかく見分けられないと言うことさえ分かっていただければ、それで満足です。

詳しくはWikipediaで。

次に駅名標左上の「東武東上線にももクロが登場だZ」ロゴに使われている書体も見てみましょう。「東武東上線」そして「登場」の漢字表記は「ももいろクローバーZ駅」の「駅」の字と同様にロマン雪ですが「上」や「線」など一部の文字はロマン雪のままであるとクセが強すぎるためか、通常の文字造形に近くなるよう調整されています。

 

しかし「東武東上線にももクロが登場だZ」とはまた安易なダジャレです。嫌いではありません。このノリは大好物です。この調子でゼネコンにも「大林組にでんぱ組が〜」なんてイベントを熱望する、モノノフでありながら、でオタ兼建築好きという広く浅く節操のない筆者ではありますが、どことなく漂う建設共同企業体っぽさにアイドル感は皆無です。

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文・写真 _ 石川祐基 | 公開日 _ 2017.04.07

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考察内容はもじ急行の見解に基づくものであり、実際と異なる場合がございます。また記載されている情報は特記事項を除き取材当時のものであり、現状と異なる場合がございます。