懐かしい文字たち

桜水駅で下車し「いい文字」を探しにホームを散策してみると、福島駅で見られた接近灯が途中駅にも健在。ただし行き先が表示されるのではなく前駅が点灯する仕様となっています。これはかつての首都圏JR各線でも見られたタイプですね。

福島駅で見たときは「セクシーな文字」に思えましたが「いおうじまえ」の「う」の字を見ていると、筆に勢いがあって活発な印象も受けます。セクシーで活発、ぜひ擬人化してみたいものです。鉄道が擬人化された「鉄道むすめ」ならぬ「文字むすめ」の企画はどうでしょう、トミーテックさん。

こちらはホーム中央に設置された方面を示す案内標。インバウンドの名のもとに都市圏では日英中韓の4ヶ国語表記が主流となってきていますが、この手の案内標はいつまでも残しておいてほしいもの。方面と矢印のみのシンプルさと、味わいのある文字がベストマッチでーす。黒柳さーん。

ホレたぜ! 乾杯!

少し進んで花水坂駅へやってきました。もちろんここにも「いい文字」の接近灯がありますが、単線ホームの場合は両隣の駅名を表示する必要があるため2列になっています。接近灯の淡いグリーンの枠もそうですが、柱のブルーも素敵な色ですね。若い女の子に人気が出そうな気がしてなりません。淡い色好きのみなさんは花水坂駅へ集合です。

福島駅からはじまった「いい文字」を探す9.2kmの小さな旅もいよいよ終点、飯坂温泉駅です。電車を降りてまず目に飛び込んできたのがJNR-L書体を使用した案内標、通称「国鉄サイン」。国鉄時代に多くの駅で使われ現在も一部の駅に残るもじ鉄垂涎のサインが所狭しと並ぶ飯坂温泉駅は、まさに国鉄サインの宝庫。

どうでしょう、ご覧ください。懐かしさがフィーバーですね。一部ではその形状から「バナナ型」とも呼ばれる独立したサイン類ですが、正式には「ユニット型電気掲示器」という名前のもの。もじ鉄界隈ではおなじみの新陽社製です。

せっかくなのでいろんな角度から見てみましょう。ひと昔前のターミナル駅という感じがしませんか。なんだか懐かしい気持ちになりますね。ところで後方の「自動きっぷうりば」も気になります。こちらもチェックしてみましょう。

このようなオレンジ色の「自動きっぷうりば」も今ではほとんど見ることができなくなってしまいました。せっかくなので券売機も垂直の筐体に丸い運賃ボタンが並んでいたかつての機械に変えてしまいたくなりますが、このタッチパネルとのミスマッチさも不思議な感覚で素敵です。ちなみに券売機の右横、禁煙マークの下に掲示されたポスターのギターを抱えた女性は、いい電公認応援ソングを歌うMANAMIさん。YouTubeに動画もありますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

改札口から階段を上がるとこれまたかわいい「電車のりば」の案内標。慌てて駆け降りているかのようなピクトグラムは思わずアニメーションにしたくなります。ちなみにこの書体の「雰囲気」を味わいたい方は、ZEN角ゴシックというフォントがオススメ。「もじ急行」のWebデザインでも多用しているフォントです。少々お値段は張りますが文字好きならばぜひ持っておきたい一品ですよ。

飯坂温泉駅の外までやってきました。駅入口の駅名標は木製で温泉感があふれていますね。さて、これからどうしましょう。このまま福島駅へ戻るのももったいない気がします。せっかくなので飯坂温泉の街を観光してみましょう。ただし普通の街歩きではありません。「いい電もじ鉄ガイド」の最後は鉄道以外の文字を探しながら、街にある「いい文字」散策に出かけてみます。名付けて「ブラもじ」です。

次のページへ

文・写真 _ 石川祐基 | 公開日 _ 2017.04.22

いい電の、

いい文字。

えきもじの見索

京成電鉄編

えきもじの見索

京急電鉄編

擬もじ化フォント

GINZA_01

えきもじの見索

東急電鉄編

考察内容はもじ急行の見解に基づくものであり、実際と異なる場合がございます。また記載されている情報は特記事項を除き取材当時のものであり、現状と異なる場合がございます。