描き鉄のこと

石川

 

 

小松

 

 

 

 

 

石川

 

小松

 

 

 

石川

 

小松

最後になってしまったんですが「描き鉄」の話もお伺いしたいなと思いまして...。まず「描き鉄」はどんな経緯ではじめられたんですか?

 

はい、「描き鉄」自体をはじめたのは2006年ごろだったと思うんですけど、私はもともと建設会社におりまして、建物の設計に使用するCADというものを使って図面を描いていたんです。で、そこで得た技術をなにか楽しいこと、自分の趣味に活かせないかなという思いが出てきまして、最初は車両の形式図を描き写すことからはじめました。

 

いわゆるイラスト的なものではなかったんですね。

 

そうです、最初はほんとに形式図だけだったんですけど、しばらくして色を塗りはじめたり、ライトを点けてみたり、背景が欲しくなってきたりでだんだんとエスカレートして(笑)、それで気づいたら絵を描いていましたね。

 

作品を見てみたいです!

 

はい、ちょっと待ってくださいね...。えーっと、私の中で一番思い入れがあって完成度も高いなと感じているのがこの仙石線の作品なんですよ。

小松

 

 

 

 

 

 

 

 

 

石川

 

小松

 

 

 

石川

 

小松

 

 

石川

 

小松

あの...、ご存知の通り仙石線は津波で被害を受けててしまったんですが、この高架橋は線路を付け替えした新しい区間なんですね。で、当時JRに在職され仙石線の復旧や仙石東北ラインの新設計画に携わった、今や私の恩人でもある方から「この橋の下から線路を見上げると、まるで銀河鉄道が空へ昇って行くように見えるんだ。だからちょっと描いてくれない?」って...。そしてこの車両も「震災復興」ということがなければ生まれなかった車両ということもあって、HB-E210系(ハイブリット車両)をモデルにして描いたんですが...、参考の写真を探そうにも下から見上げる写真なんてないじゃないですか、だからNゲージを持ち上げて下から覗いて(笑)。

 

ハハハ(笑)。

 

まぁ私としては単に「空飛ぶ電車」というよりも、この星が震災で亡くなられた方たちの命を表現していて、その星たちに「復興の願いを届けに行く」という思いを込めて...。ちなみにこの星の中には隠れ文字が入ってるんですよ(笑)。

 

見つけました!「復興」って書いてありますよね。

 

そうなんですよ! それでありがたかったのが、地元の方がこれを見てくださって涙されたという話を聞いて...。

 

ウルっときますよね。

 

で、実はこのイラストはマウスで描いているんです。だから結構な労力が必要で、いつも描きはじめるときは「あー」なんて思ったりもするんですけど(笑)、このイラストを見ていろいろと思ってくださる方がいるので、私もまたがんばろうかなって...。「あの日」は私も経験しているので、失われた命に対する葬いでもあり、復興へ向けて一歩一歩進んで行くぞという我々の決意を込めた特別な一作、代表作ですね。

石川

 

小松

 

 

 

 

 

石川

 

小松

 

石川

 

 

 

小松

 

 

石川

 

小松

「描き鉄集団ロコ」さんはお2人でやっているのですか?

 

はい、2人です。もうひとりは同じ宮城に住んでいて、主宰の彼は手描きのイラスト、私はデジタルで。展示会によっては小学生などの「ジュニア描き鉄」に参加していただくこともあります。「ロコ」自体は2011年、震災の年からはじめまして、仙台、福島、山形など各地で作品展を開催したり、各鉄道会社さんですとか国交省さんからもお話をいただいて...。

 

自分は撮り鉄ですけど、写真じゃできないことってあるじゃないですか。

 

あります、あります。

 

描くことでしか表現できないものを描けるってうらやましいです。しかしこれ、全部マウスで描かれたんですよね...! 一枚描くのにどのくらいの時間がかかるんですか?

 

まぁ実働時間はたいしたことないですけど(笑)、仕事が終わってからの作業になるので、たとえばSLを描く場合は一ヶ月ぐらい...。

 

SLは大変ですよ!

 

ケースにより自ら撮影したものや、提供していただいた写真をトレースすることもあるんですけど、変換(写真をイラスト風に加工するソフト)は使わない主義なので...。変換したら個性がなくなっちゃうじゃないですか、なので元ネタ(写真)をご提供いただいてもすべて手作業で地道に描いています...。そのぶん愛着も湧きますしね。

石川

 

 

小松

 

三浦

 

石川

 

三浦

 

石川

 

三浦

今日は1000系の話から「描き鉄」の話まで、いろいろ飛び飛びになっちゃいましたけど長い時間ありがとうございました。

 

ありがとうございました!

 

ありがとうございました!

 

ちょっとこのあといろいろと写真を撮らせていただいて...。

 

駅務室の中も見ます?

 

え、いいんですか?

 

いくらでも見て行ってください(笑)。

今回の反省点、聞き手の服装が目立ちすぎ。

ということで三浦部長のご厚意により、いい電こと福島交通飯坂線の車庫がある桜水駅の駅務室内も見学させていただき、約2時間に及ぶ取材を終えたあとは、小松さんオススメの飲食店にて飯坂名物の「ラジウム玉子」を初体験。柔らかそうに見えて意外と固い、なのにフワッとしていて...、と苦手な食レポは「Google検索」に任せるとして、突然の取材依頼であったにも関わらずご快諾いただいた小松さま、そして当日はお忙しい中お付き合いいただけた福島交通の三浦さま、本当にありがとうございました。

 

今回、福島交通さんを取材させていただくきっかけとなったのは、Twitterにて「#もじ鉄」のタイムラインを眺めていたところ、1000系をデザインされたご本人である小松さまが「車番はオリジナルフォントです」との旨をご投稿されており、ご無礼を承知の上「車番フォントがどのようにして生まれたのかのお話を直接聞いてみたいです」とDMさせていただいたところ、車庫内での実車取材にまつわるお手続きや、貸切列車の手配から企画書のご作成にいたるまで、すべてをご調整してくださっただけでなく、普段は絶対に見ることのできない車番フォントの貴重な図面や1000系のデザイン案までをデータにてご用意していただき、本当に感謝感謝であります。本当に感謝感謝であります。大事なことなので2回言わせてください。

 

文字の話だけではなくデザインや趣味の話、そして「あの日」からのこと。いろいろと貴重なお話を聞くことができ、とても有意義な時間を過ごせました。また福島に、東北に足を運んでみようと思います。みなさんもぜひ遊びに行ってみてください。

 

ちなみに三浦部長は取材後「明日は東武300系のイベントに行くんですよ。幕回しと物販のどっちを優先しようかなぁ?」と素敵な鉄スマイルを!

 

いい電は、福島は、楽しい。

いい電の、いい文字。へ

写真 _ ね子・石川祐基 | 公開日 _ 2017.04.22

いい電の、

いい文字。

えきもじの見索

京成電鉄編

えきもじの見索

京急電鉄編

擬もじ化フォント

GINZA_01

えきもじの見索

東急電鉄編

考察内容はもじ急行の見解に基づくものであり、実際と異なる場合がございます。また記載されている情報は特記事項を除き取材当時のものであり、現状と異なる場合がございます。

石川

最後になってしまったんですが「描き鉄」の話もお伺いしたいなと思いまして...。まず「描き鉄」はどんな経緯ではじめられたんですか?

 

小松

はい、「描き鉄」自体をはじめたのは2006年ごろだったと思うんですけど、私はもともと建設会社におりまして、建物の設計に使用するCADというものを使って図面を描いていたんです。で、そこで得た技術をなにか楽しいこと、自分の趣味に活かせないかなという思いが出てきまして、最初は車両の形式図を描き写すことからはじめました。

 

石川

いわゆるイラスト的なものではなかったんですね。

 

小松

そうです、最初はほんとに形式図だけだったんですけど、しばらくして色を塗りはじめたり、ライトを点けてみたり、背景が欲しくなってきたりでだんだんとエスカレートして(笑)、それで気づいたら絵を描いていましたね。

 

石川

作品を見てみたいです!

 

小松

はい、ちょっと待ってくださいね...。えーっと、私の中で一番思い入れがあって完成度も高いなと感じているのがこの仙石線の作品なんですよ。

小松

あの...、ご存知の通り仙石線は津波で被害を受けててしまったんですが、この高架橋は線路を付け替えした新しい区間なんですね。で、当時JRに在職され仙石線の復旧や仙石東北ラインの新設計画に携わった、今や私の恩人でもある方から「この橋の下から線路を見上げると、まるで銀河鉄道が空へ昇って行くように見えるんだ。だからちょっと描いてくれない?」って...。そしてこの車両も「震災復興」ということがなければ生まれなかった車両ということもあって、HB-E210系(ハイブリット車両)をモデルにして描いたんですが...、参考の写真を探そうにも下から見上げる写真なんてないじゃないですか、だからNゲージを持ち上げて下から覗いて(笑)。

 

石川

ハハハ(笑)。

 

小松

まぁ私としては単に「空飛ぶ電車」というよりも、この星が震災で亡くなられた方たちの命を表現していて、その星たちに「復興の願いを届けに行く」という思いを込めて...。ちなみにこの星の中には隠れ文字が入ってるんですよ(笑)。

 

石川

見つけました!「復興」って書いてありますよね。

 

小松

そうなんですよ! それでありがたかったのが、地元の方がこれを見てくださって涙されたという話を聞いて...。

 

石川

ウルっときますよね。

 

小松

で、実はこのイラストはマウスで描いているんです。だから結構な労力が必要で、いつも描きはじめるときは「あー」なんて思ったりもするんですけど(笑)、このイラストを見ていろいろと思ってくださる方がいるので、私もまたがんばろうかなって...。「あの日」は私も経験しているので、失われた命に対する葬いでもあり、復興へ向けて一歩一歩進んで行くぞという我々の決意を込めた特別な一作、代表作ですね。

石川

「描き鉄集団ロコ」さんはお2人でやっているのですか?

 

小松

はい、2人です。もうひとりは同じ宮城に住んでいて、主宰の彼は手描きのイラスト、私はデジタルで。展示会によっては小学生などの「ジュニア描き鉄」に参加していただくこともあります。「ロコ」自体は2011年、震災の年からはじめまして、仙台、福島、山形など各地で作品展を開催したり、各鉄道会社さんですとか国交省さんからもお話をいただいて...。

 

石川

自分は撮り鉄ですけど、写真じゃできないことってあるじゃないですか。

 

小松

あります、あります。

 

石川

描くことでしか表現できないものを描けるってうらやましいです。しかしこれ、全部マウスで描かれたんですよね...! 一枚描くのにどのくらいの時間がかかるんですか?

 

小松

まぁ実働時間はたいしたことないですけど(笑)、仕事が終わってからの作業になるので、たとえばSLを描く場合は一ヶ月ぐらい...。

 

石川

SLは大変ですよ!

 

小松

ケースにより自ら撮影したものや、提供していただいた写真をトレースすることもあるんですけど、変換(写真をイラスト風に加工するソフト)は使わない主義なので...。変換したら個性がなくなっちゃうじゃないですか、なので元ネタ(写真)をご提供いただいてもすべて手作業で地道に描いています...。そのぶん愛着も湧きますしね。

石川

今日は1000系の話から「描き鉄」の話まで、いろいろ飛び飛びになっちゃいましたけど長い時間ありがとうございました。

 

小松

ありがとうございました!

 

三浦

ありがとうございました!

 

石川

ちょっとこのあといろいろと写真を撮らせていただいて...。

 

三浦

駅務室の中も見ます?

 

石川

え、いいんですか?

 

三浦

いくらでも見て行ってください(笑)。